日産の逆襲? 「中古EVは消耗品か、資産か」――旧型リーフの電池状態を公式証明、本当に価値は守れるのか

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EV中古市場は「レモン市場化」の危機に直面。日産は旧型リーフを対象に電池劣化を公式証明し、千葉で実測データを蓄積。価格安定と残価モデル維持を狙う攻めの一手だ。

中央銀行モデルという視点

 中古車市場における価格は、その車両が持つ“通貨”としての価値に近い側面がある。価格が激しく上下すれば、市場全体に信用不安が広がり、取引は停滞を余儀なくされる。

 日産が進める証明制度は、詳細な情報の開示によって相場を安定させ、蓄積した実測データを基に市場の動向を監視し、将来にわたる価値を維持することで新たな信用を創出する。

 最終的な価格を決定するのは市場そのものだが、判断の拠り所となる情報を統括する主体が存在すれば、事実上の中央銀行としての役割を担うことになる。EVが消耗品に留まるのか、それとも循環型の資産として社会に定着するのか。その行方は、電池の状態を客観的に評価する基準が市場に広く浸透し、共通の指標として認められるかどうかにかかっている。

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