トヨタが突きつける「日本市場の賞味期限」――セダン比率わずか6%、巨艦タンドラが映す都市環境との大ギャップとは

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米国生産のトヨタ車3車種が日本に入る。2025年末導入、456万台規模に縮む市場で、関税・制度・供給を織り込んだ選択は何を変えるのか。

日本市場固有のインフラ制約という壁

ハイラックス(画像:トヨタ自動車)
ハイラックス(画像:トヨタ自動車)

 導入を考えるなら、日本の道路事情や駐車インフラとの食い違いを避けて通ることはできない。

 カムリは全長およそ4915mm、全幅は1839mmで、国内の利用環境でも大きな無理は生じにくい。一方、ハイランダーは全長約4950mm、全幅は1930mmに達し、駐車場の条件次第では使い勝手が大きく左右される。タンドラになると全長は約5933mm、全幅も2037mmと桁が変わる。都市部のコインパーキングや入り組んだ路地では、走行そのものが現実的でない場面も出てくる。

 加えて、海外向け仕様であることにともなう整備面の負担も見過ごせない。大型車に対応するリフトや専用の整備機器をそろえ、部品を一定量確保する必要があり、販売側には固定費がのしかかる。インチネジの採用や装備の仕立て方、内装の質感に対する好みの違いが、日本の利用者に違和感として映る可能性も残る。

 都市部では保管場所の確保自体が高い壁になりやすく、購入できる層は広い駐車スペースを持つ郊外の利用者に限られていく。実務の現場で聞かれる

「立体駐車場が使えない」
「海外規格の整備に不安がある」

といった声は、今後の広がりを考えるうえで、現実的な制約として重く受け止める必要があるだろう。

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