ダイハツ「ウェイク」は早すぎた存在だったのか?――販売66%減で生産終了も、中古でリセール輝く根本理由

キーワード :
, ,
2014年登場のダイハツ・ウェイクは全高1835mm、初年度3万9744台販売のウルトラハイトワゴン。安全性や燃費の課題で2022年に生産終了したが、中古市場の支持は根強く、再登場の可能性も技術進化で見えてきた。

ウルトラハイトワゴンの誕生と市場での足跡

2014年に登場し、異次元の室内高パッケージングで話題を呼んだ「ダイハツ・ウェイク」(画像:ダイハツ工業)
2014年に登場し、異次元の室内高パッケージングで話題を呼んだ「ダイハツ・ウェイク」(画像:ダイハツ工業)

 2014(平成26)年11月に発売されたダイハツ「ウェイク」は、全高1835mm、室内高1455mmというサイズを誇った。ダイハツ・タントより約85mm高く、大人が車内で着替えられるほどの空間を確保し、子どもも立って動けるほどの室内を実現していた。その高さを武器に、既存のスーパーハイトワゴンよりさらに上のカテゴリとして「ウルトラハイトワゴン」という独自の立ち位置を築いたのである。

 発売当初は一定の販売実績を上げた。全国軽自動車協会連合会の統計によれば、初年度の2014年度には3万9744台を販売し、翌2015年度も3万7350台と3万台超を維持していた。しかし、2017年度以降は減少傾向が鮮明になり、2021年度には

「年間1万3707台」(14年比66%減)

月平均では約1100台強にまで落ち込む。結果、ウェイクは2022年8月に生産を終えることとなった。

 それでも中古車市場での評価は一定の水準を保っている。年式や走行距離による差はあるものの、査定や買取相場は比較的安定しており、リセールバリュー(再販価値)も悪くない。この状況から、

「ウェイクは中古市場でも一定の需要が続いている」

との見方は妥当で、背の高いレジャー向け軽ワゴンとして根強い支持を持っていることがうかがえる。

 では、今後こうしたウルトラハイトワゴンは再び登場するのだろうか。市場の変化や消費者の嗜好の移り変わりを考えると、単純な復活は難しいかもしれない。ただ、高さを生かした室内空間へのニーズ自体は消えておらず、特定の用途やライフスタイルに向けた軽ワゴンの存在感は依然として残ると考えられる。

全てのコメントを見る