一度は消えた「駅ビル展望台」――いま“マチの顔”として復活している根本理由
2025年秋、東京・高輪と大阪・淀屋橋で高さ約150mの無料展望施設が相次いで誕生した。かつて合理化で消えた「展望」が、体験型・滞在型として再評価される理由を、都市と商業の変化から読み解く。
大阪・淀屋橋に誕生した「滞在型」展望台

一方、高輪ゲートウェイシティと同じ2025年秋にグランドオープンした西の展望台付き大型再開発ビル「淀屋橋ステーションワン」(大阪府大阪市中央区)は、京阪・大阪メトロの淀屋橋駅上に設けられたオフィスと商業施設の複合ビルだ。事業主体は大阪と京都を繋ぐ大手私鉄・京阪電車の親会社・京阪HDをはじめ、当地にオフィスを構えていた中央日本土地建物、みずほ銀行。建物の規模は地上31階・地下3階建て、高さ約150mとなっている。
こちらもビル内に改札がある訳ではないものの、地下で京阪電車の京阪本線と大阪メトロ御堂筋線それぞれの淀屋橋駅と直結。淀屋橋駅は大阪と京都の大動脈の1つ・京阪電車京阪本線と、西日本で最も利用客が多い地下鉄路線・大阪メトロ御堂筋線の結節点であり、乗り換え客も非常に多い。
淀屋橋ステーションワンの下層階は京阪HD傘下の京阪流通システムズが運営する商業施設で、「粋(すい)を尽くしたおもてなし」をコンセプトにベーカリー、カフェ、スイーツ店などが出店。中層階はオフィスとなっており、みずほフィナンシャルグループなどが入居している。無料展望施設「スカイテラス」があるのは建物の30階部分。同フロアにはレストランをはじめ、イベントホール・結婚式場などが併設されている。
スカイテラスの高さは高輪ゲートウェイシティのルフトバウムとほぼ同じ約150m。一部には屋根が設置されておらず、外の風が感じられるのもルフトバウムと同様だ。