「卒業したらセダン乗りません」 教習所で“軽自動車”が使われない理由――普及率5割超でも“門前払い”の背景
軽自動車は全国世帯の54.46%に普及し、日常の足として圧倒的な支持を集める。しかし、技能試験では5ナンバーセダンが標準で、軽自動車は使えない。制度と実態のギャップが浮かび上がる。
軽自動車の普及と経済性

“日常の足”として便利な軽自動車。全国軽自動車連合会の集計によると、2024年12月末時点での普及台数は100世帯あたり54.46台である。2023年は53.49台で、依然として半数以上の世帯で軽自動車が利用されている。
軽自動車の特徴は小型で小回りが利く点にある。定員は最大4人に限られるが、狭い道路や駐車場でも扱いやすい。車両重量が軽いため燃費性能も優れ、自動車税や重量税、高速道路料金などの維持費も抑えられる。この経済性の高さが、多くの利用者から支持される理由のひとつだ。
こうした利点から、軽自動車は初心者や運転に不安を抱える人にとって「運転しやすい車」というイメージが強い。であれば、
「自動車教習所」
でも軽自動車が教習車として使われていてもおかしくない。しかし実際の教習現場では、軽自動車の教習車を見る機会は極めて少ない。なぜ、これほど普及している軽自動車が採用されないのか。