「最新機能が多すぎて読めません」 クルマの取扱説明書、もはや“辞書”化? 8割以上が通読断念の現実か

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新車の高度化にともない、取扱説明書は厚さ数百ページに達し、通読率はわずか18%。紙の限界をデジタル化と動画マニュアルで克服し、検索性や更新性を高める取り組みが、メーカーの顧客満足戦略の要となっている。

電子化による取扱説明書の進化

簡単に検索できる「電子版取扱説明書」が登場(画像:写真AC)
簡単に検索できる「電子版取扱説明書」が登場(画像:写真AC)

 こうした課題に対応し、メーカー各社は電子版取扱説明書や動画解説など、デジタル対応を進めている。紙冊子の縮小や分割配布に舵を切る動きも出てきた。

 スバルでは近年、一部車種を中心に、基本的な使い方や警告・注意事項をまとめた簡易版「オーナーズガイド」を車載・配布している。詳細な取扱説明書はウェブやスマートフォンアプリ「SUBARU Manual」で提供する方式だ。

 同アプリでは、車両のエクステリアやインテリアのビジュアルから各部の名称や操作方法を確認できる。表示灯や警告灯の点灯・点滅状態も視覚的に確認でき、直感的な検索性が重視されている。

 マツダも早くから電子化に取り組んできた。2015(平成27)年には「ロードスター」向けにスマートフォン表示に最適化した電子取扱説明書を導入した。検索性を重視し、ユーザーが必要な情報に素早くたどり着ける構成が評価され、日本マニュアルコンテスト2015で「マニュアルオブザイヤー」を受賞している。

 トヨタも機能操作ガイドをウェブで提供し、クルマに搭載される安全装備や便利機能の使い方を動画で解説するサービスを展開している。YouTube公式チャンネルでは、実際の操作シーンを分かりやすく示す動画を配信中だ。

 こうした取扱説明書の電子化により、キーワード検索が可能となり、検索性は大幅に向上した。目次から項目を探す必要がなく、必要な情報に即座にアクセスできる点は大きなメリットである。

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