「駅前タワマンはもういらない」 柏駅そごう跡地“86億円投入”が露呈させた、地方都市・駅前再開発制度の限界
人口43万人超の首都圏ベッドタウン、柏駅東口が再生の局面を迎える。そごう柏店跡地の解体が進み、約5200平方メートルの駅前再開発計画が動き出す。複雑な地権構造や利害調整が課題となるなか、街の未来像は全国の関係者の注目を集める。
そごう柏店跡地の廃墟化

そごう柏店本館の跡地利用は難航し、7年間建物は廃墟のまま放置された。常磐線屈指の規模を持つ駅前の約5200平方メートルの土地が生かされず、街の景観に悪影響を与えていた。柏市は民間主導で駅前にタワーマンションが建設される状況を避けるため、対応を検討していた。
2024年2月、柏市はそごう柏店跡地を86億円で取得し、三井不動産と合意した。同年5月18日から20日にかけて、最上階の回転展望レストランを含むビル全体が特別公開され、多くの人が別れを惜しんだ。6月からは三井不動産の費用負担で建物の解体が始まった。
現在も解体工事は進行中で、2025年11月末の時点では上層部は骨組みだけとなり、作業が続いている。解体は2026年に完了し、更地として柏市に引き渡される予定である。