「ハロウィンの渋谷みたい」 インバウンドあふれる嵐山、京都観光は「中国頼み」から脱却できるか?

キーワード :
, ,
日中関係の緊張で日本を訪れる中国人客が減る中、京都市は年間で最も観光客が多い紅葉シーズンを迎えた。だが、見ごろを迎えた名所はどこも足の踏み場もないほどの人出だ。京都で何があったのだろうか。

不安の種は春節時期

多くの観光バスが並ぶ南禅寺前駐車場(画像:高田泰)
多くの観光バスが並ぶ南禅寺前駐車場(画像:高田泰)

 紅葉シーズンは乗り切れても、気がかりなのは年が明けてからだ。1~2月は京都を訪れる観光客が最も少ない時期になる。京都盆地特有の底冷えと年始の繁忙などから、日本人は古くからこの時期の京都観光を敬遠していた。

 訪日外国人観光客を国別で見て最も多いのは中国だが、10月の延べ宿泊者数は外国人宿泊客の21%を米国が占め、16%の中国を抑えてトップに立った。しかし、欧米の観光客は毎年、紅葉シーズンが終わると急激に減る。

 これに対し、中国人は中華圏の旧正月に当たる春節時期、活発に海外旅行し、閑散期の京都観光を支えてきた。2026年の春節は2月17日から3月3日。2024年2月の市内延べ宿泊客は米国の約9万人に対し、中国は約25万人を数えただけに、日中の緊張関係が長引けば、春節時期の京都が厳しい状況に陥る可能性がある。

 だが、見方を変えれば、中国人観光客の減少は京都観光の未来を見つめ直すよい機会になる。京都観光にはバスや電車の混雑緩和、悪質な民泊施設の指導、中国依存からの脱却、市民と外国人観光客の共存など、多くの課題が残ったままだ。中国人観光客が少ない間に解決策を準備できれば、持続的な観光に近づくことができる。

全てのコメントを見る