EVだけで「脱炭素」は可能なのか? マツダが挑む「エンジン車延命」――燃料・制度の壁を越える挑戦とは

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マツダが開発したCO2回収装置MMCCは、微細藻類由来燃料と組み合わせ走行中にCO2を吸着。国内2136万台のエンジン車市場に新たな脱炭素の選択肢を提示し、EV依存に揺さぶりをかける。

ゼオライト活用による回収プロセスの仕組み

マツダが提唱するCO2を減らす仕組み(画像:マツダ)
マツダが提唱するCO2を減らす仕組み(画像:マツダ)

 マツダが示すCO2削減の仕組みは、まず微細藻類由来のカーボンニュートラル燃料がCO2を取り込みながら製造される点にある。この段階で排出量を約9割削減できる。

 さらにCO2回収装置MMCCが排気ガス中のCO2を2割回収し、両者を組み合わせることで理論上110%の削減効果になる。大気中のCO2を1割減らす「カーボンネガティブ」を達成できるとする構想だ。エンジン車の特性を生かしつつ、走行するほどCO2を減らすという新たな挑戦になる。

 MMCCに使われるゼオライトのCO2吸着効率が最も高いのは、おおむね30~50度の温度域である。一方で排気ガスは100~200度と高いため、MMCC内部で温度を制御し、ゼオライトから離脱したCO2を専用タンクに回収することができる。

 排気の組成によって性能が変動するため、利用環境によって回収量が上下する点が特徴だ。

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