数十億円荒稼ぎ? BYDの過剰在庫は「確信犯」か「超合理性」か――オーストラリア環境規制の抜け道? EV市場に波紋

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BYDがオーストラリアで輸入したEVの在庫は約1万3000台。炭素クレジット換算で総額90億円超に達する。環境政策の「抜け道」を突いた戦略なのか、それとも市場拡大の合理的行動か。NVES制度の設計が、環境と経済のせめぎ合いを露わにしている。

過剰輸入の実態

BYD・シーライオン7(画像:BYDジャパン)
BYD・シーライオン7(画像:BYDジャパン)

 中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は、2026年までにオーストラリア市場で新車販売トップ3入りを目標に掲げる。2026年末までに年間販売10万台を視野に入れている。

 しかし現地では、計画を大きく上回る台数を輸入し、

「過剰在庫」

を抱えていることが判明した。背景には、オーストラリア連邦政府が導入した新自動車効率基準(NVES)制度があるとみられる。

 この制度では、車両が輸入された時点で炭素クレジットが付与される仕組みで、実際の販売台数にかかわらずクレジットを得られるのだ。

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