「Suica帝国」に宣戦布告? 首都圏11社「クレカ相互利用」連合、今後どうなる? 背後で支える技術力の正体

キーワード :
,
2026年春、首都圏11社の鉄道がクレジットカードタッチ決済で相互利用を開始する。三井住友カードとOSSが仕組みの中核を担い、ICカードとクレカの競争・協調を通じ都市交通の利便性とデジタル化を一気に加速させる。

他社管理駅での制約

2025年8月20日に配信された記事「東京メトロ「クレカ乗車」全面導入へ――他社管理駅で使えない“乗り入れの限界”とは」
2025年8月20日に配信された記事「東京メトロ「クレカ乗車」全面導入へ――他社管理駅で使えない“乗り入れの限界”とは」

 筆者(澤田真一、ライター)が「東京メトロ「クレカ乗車」全面導入へ――他社管理駅で使えない“乗り入れの限界”とは」を当媒体で配信したのは2025年8月20日である。記事では、2026年春に東京メトロが全線でクレジットカードのタッチ決済乗車を開始することを解説した。同時に、タッチ決済の限界にも触れている。

 東京メトロから他社管理駅へ乗り入れる場合、どのような制約があるのか。この点について筆者は東京メトロ広報に問い合わせた。その際のQ&Aを、改めて掲載する。

Q.このタッチ決済乗車は、半蔵門線や日比谷線などの他社管理の9駅は対象外とのこと。この他社管理駅でのタッチ決済乗車対応が今の時点で見送られている理由を、できるだけ詳しくお聞かせください。

A.他社様での導入可否や導入状況、また、他社様で管理している駅へのタッチ決済対応改札機の設置状況については、当社ではお答えできかねます。

Q.現実問題、改札入口でクレカタッチ決済を使った乗客が他社管理駅へ向かってしまうことが考えられます。もしも他社管理駅に到着した頃合いで「この駅はタッチ決済乗車の対象外」ということをその乗客が知ってしまった場合、その後の清算はどのように行えばいいのでしょうか?

A.本サービスの詳細は、決まり次第あらためてホームページ等でお知らせいたします。

この内容は、利用者の利便性と事業者間の調整状況を理解する上で重要である。

全てのコメントを見る