国際線サーチャージ「1万円超」値上げ ウクライナ侵攻がもたらした「モビリティ業界」への大打撃
ロシアによるウクライナ侵攻から2か月余。この間、モビリティ業界に及ぼした影響をあらためて振り返る。
半数近くの企業、ロシアから撤退・縮小か

部品供給にも大きな混乱が出ている。
ジェトロが3月末に発表した企業統計(ロシアに進出する企業211社のうち回答した97社が対象)によると、今後半年から1年後の見通しとして、「ロシアからの撤退」との回答が6%、「縮小」が38%、「分からない」が29%、「現状維持」が25%、「拡大」が2%。
半数近くの企業がロシア離反の動きを示した。
ロシア・ウクライナ戦争が長期化すればするほど、自動車会社を含む日本企業のロシア離れはいっそう進むことになろう。
当然ながら、影響を受けているのはこれだけではない。ロシア・ウクライナ戦争が経済アクターに与える影響は今後も続くことから、航空や自動車だけでなく他のモビリティ産業への影響も拡大する恐れがあることを熟知しておきべきだろう。