「税金491億円」投入も大失敗? 大宮駅前の再開発、大規模施設でも“雑居ビル化”の辛らつ現実

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大宮駅東口に総工費658億円で建設された複合施設「大宮門街」は、商業・オフィス・防災機能を備えるも、空きテナントや複雑な導線が課題。税金491億円投入の再開発が抱える現実を検証する。

話題性と競争圧力

大宮門街(画像:宮田直太郎)
大宮門街(画像:宮田直太郎)

 大宮門街の周辺では今後も再開発計画が進む。大宮門街の隣、東口大門町3丁目中地区では、地上21階建の建物の建設が始まった。オフィスや銀行、商業エリアを備えたビルで、大宮門街とほぼ同じ機能を持つ施設となる予定だ。

 さらに大宮駅西口でも複数の再開発ビルが計画されている。なかでも注目されるのが、桜木駐車場用地活用事業「(仮称)桜木PPJ」である。2027年の開業を目指すこの施設には、2025年に引退した寝台特急「カシオペア」の最上級寝台車「カシオペアスイート」用車両・スロネフE26が保存されることが決まっている。

 大宮門街は、このような話題性の高い施設群に対抗できるかが注目される。しかし、これらの再開発も事業者が複数で関わるケースは珍しくない。複数の地権者や事業者が存在し、運営がうまくいかないパターンは過去にも見られる。前述のジェイドモール十条や羽田空港再開発地区の羽田イノベーションシティ(HICity)がその例だ。これらの失敗経験を活かし、今後の再開発が順調に進むことを期待したい。

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