これって脱炭素詐欺? 「プラグインハイブリッド車」のCO2排出量、実際はエンジン車とほぼ同じだった

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欧州でPHVの実走行CO2削減はわずか19%にとどまり、公式値の75%との差は最大4.9倍。2035年規制見直しを控え、PHVの環境性能と市場動向が政策判断の鍵となる。

実燃費と公式燃費の乖離

リポート「煙幕:拡大するPHEV排出ガス問題」(画像:Transport and Environment)
リポート「煙幕:拡大するPHEV排出ガス問題」(画像:Transport and Environment)

 英紙「The Guardian」によると、EV推進研究機関「Fraunhofer Institute for Systems and Innovation Research」のエネルギー経済学責任者、パトリック・プレッツ氏は、自動車業界の一部が長年にわたり、実際の排出量を正確に評価するデータが不足していると主張してきた点に注目している。今回のPHV実測データの研究は、そのギャップを埋める重要な情報提供となるとして「非常に有益な貢献」と評価している。

 プレッツ氏は

「この結果はPHVの公式燃費と実燃費、そして二酸化炭素排出量の差が、ガソリン車やディーゼル車よりもはるかに大きいことを疑う余地なく示しています」

と指摘し、政策決定や規制変更の際には、この実データを踏まえて最大限の注意を払うべきだと述べている。PHVが実際にはICE車と同じような使われ方をしている場合、環境負荷削減の目的が達成されない本末転倒の状況となる。

 利便性の重要性も無視できない。誰もが時間に余裕を持って生活しているわけではなく、日常の走行距離や充電タイミングは個人の生活パターンに大きく左右される。そのため、PHVの性能は

「公式データだけで判断できない側面」

がある。

 現在、EVに代わってハイブリッド車(HV)の人気が高まっていることも確認されている。ゴールドマン・サックス・リサーチの9月発表レポートによると、米国では燃費規制の緩和やEV購入に対する税額控除の廃止を背景に、今後EV販売が低迷する可能性がある一方で、HVの市場シェアは増加すると予測されている。

 同調査チームはPHVの市場シェアが2030年に14%、2040年に17%まで増加すると見込んでいる。PHVが二酸化炭素削減に大きく貢献していなくとも、その人気は続く可能性が高く、自動車市場はますます社会実験の色彩を帯びてくると考えられる。

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