「30年で人が消えた街」 岐阜“LRT構想”は再生か破綻か? 1.7兆円借金県の危うい「大博打」

キーワード :
, , ,
岐阜県が検討するLRT(次世代型路面電車)の調査費を含む2025年度一般会計補正予算案が県議会で可決された。県は年内にも本格調査に入る方針だが、岐阜市中心市街地は閑古鳥が鳴き、県内唯一の新幹線発着駅であるJR岐阜羽島駅(羽島市)の利用は低迷したままだ。

訪日客誘致と街づくりの難題

広い道路沿いにホテルが集まるJR岐阜羽島駅前(画像:高田泰)
広い道路沿いにホテルが集まるJR岐阜羽島駅前(画像:高田泰)

 岐阜羽島駅の利用者数は2024年度で1日当たり

「5927人

東海道新幹線全17駅のうち、三河安城駅(愛知県安城市)に次いで少ない。

 駅周辺は片側3車線の幹線道路が整備されたが、ホテルとコンビニエンスストアがある程度。農地もあちこちに残り、駅開業から60年以上経つのに、何もないに近い状態だ。最近は宿泊料金の安さから、関西へ向かう訪日外国人観光客が増え、コンビニが素泊まり客の食事需要に助けられているという。ホテル従業員は

「のぞみの発着が望めない以上、駅の利用者が大幅に増えるわけがない。駅周辺の活性化は難題。しかも、岐阜県庁まで田園地帯が続くだけに、LRTに十分な利用者がいるかも疑問」

と首をかしげた。

 だが、岐阜羽島駅周辺に宿泊する訪日客を岐阜市中心部へ呼び込むとしても、江崎知事が目標に掲げる10年後に訪日客を満足させる場所が誕生するのだろうか。県の構想には乗り越えなければならない課題が山積している。

全てのコメントを見る