「赤字と逆風」に挑む日産「プロパイロット2.0」の衝撃――“疲れない運転”という新しい価値とは?【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(4)
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年間6万kmを走る筆者の心理的負担を、日産のプロパイロット2.0が軽減。渋滞や複雑な高速環境でも安心を提供し、逆風下での技術革新と社会的価値を具体化する挑戦が始まっている。
ハンズオフが拓く新しい走行体験

高速道路は自動で運転する時代に近づいている。これまで認知や判断、操作はすべてドライバーに委ねられてきた。日産は逆風の中でも技術革新に挑み、ハンズオフ走行を実現した。長時間運転や渋滞、複雑な分岐では、ドライバーの疲労や緊張が大きい。心理的負担を減らし、新しい運転体験を提供する試みは、赤字や市場苦戦の中でも挑戦を止めない日産の姿を示している。
なかでも「プロパイロット2.0」は、ナビと連動したルート走行と同一車線内でのハンズオフを両立した世界初のシステムだ。2019年にスカイラインに搭載され、ドライバーは手を添えつつも緊張感を完全に放さず、安心して運転に集中できる。この技術は、従来の疲労との戦いから快適に目的地に到達する体験への転換を実現している。逆境下での革新の成果を示す事例だ。
ナビ連動走行では、設定速度を上限に前車との距離を保ち、車線中央を維持する。前車が遅い場合は追い越しを提案し、承認操作に応じて自動で右車線に移動する。追い抜き後は元の車線に戻る。この一連の流れは、ドライバーが神経を集中させる瞬間を減らし、長距離運転の心理的負担を大幅に軽減する。
さらに、3D地図データや車両周囲の360度センサー、高精度衛星測位システム、直感的な操作画面などが組み合わさり、多層的な安全ネットワークを構築する。ドライバーは管理・監督する感覚で運転でき、従来にはなかった心理的余裕を得られる。こうした技術群は、逆境でも挑戦を止めず、未来の運転体験を具体化する日産の姿を象徴している。