日産e-POWERが「PHV市場の主役」を奪う? 赤字再建の日産、独自技術で世界電動化を塗り替えるのか【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(3)
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日産は2025年第1四半期に1158億円の赤字を計上する一方、EV鈍化に対応し独自技術e-POWERを活かしたPHV戦略を加速する。世界でPHV販売が前年比58%増の678万台に達する中、技術優位性と市場拡大の両立が「技術の日産」復権の鍵となる。
EV中継役としてPHV台頭
日産が自社開発のPHVを投入する市場は、
・EV充電インフラが十分に整っていない国や地域
・長距離移動のニーズがある地域
と考えられる。欧州やアジアでは排ガス規制が厳しく、燃費性能を重視した技術開発が求められる。そのため、PHVは魅力的な選択肢となる可能性がある。
日産がこれまでのEV投入計画を撤回し、PHVに転換する可能性もある。新たに投入するPHVには、スポーツタイプ多目的車(SUV)やミニバンなどがラインアップされる見通しだ。航続距離やトルク性能を重視するユーザーが多く、PHVとの相性は良好である。
一方、世界的にEV普及が減速するなか、ガソリン車からEVへの「中継役」としてPHVへの関心が高まっている。各国のカーボンニュートラル政策や消費者ニーズの変化に応じ、PHV需要が急増する可能性もある。将来的に
「V2X(車と電力網の双方向接続)」
を強化するプラットフォームとなれば、エネルギーマネジメントに貢献する役割も期待される。
日産は今後、競争が激化するPHV市場で他社との差別化を図る必要がある。特に航続距離や燃費性能など、技術的優位性をアピールすることが自社開発の重要なポイントとなる。