日産e-POWERが「PHV市場の主役」を奪う? 赤字再建の日産、独自技術で世界電動化を塗り替えるのか【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(3)

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日産は2025年第1四半期に1158億円の赤字を計上する一方、EV鈍化に対応し独自技術e-POWERを活かしたPHV戦略を加速する。世界でPHV販売が前年比58%増の678万台に達する中、技術優位性と市場拡大の両立が「技術の日産」復権の鍵となる。

中国勢独占するPHV

 2024年の世界販売台数では、PHVが初めてハイブリッド車(HV)を上回った。PHVの販売台数は678万台で前年比58%増となったのに対し、HVは654万台にとどまり、伸び率は18%に過ぎなかった。

 PHVの販売上位6社は比亜迪(BYD)など中国勢が独占し、全体の7割を占めた。HVで強みを持つ日本勢にとっては、PHVでの競争力向上が喫緊の課題となっている。

 PHV需要の急速な拡大には、

・EVの充電インフラ不足
・航続距離への不安

を緩和する役割がある。また、欧州の規制環境も追い風となり、PHVは“現実解”として存在感を増している。もはやPHVは、ガソリン車からEVへの過渡期の技術にとどまらず、新エネルギー車市場の主役に上り詰める可能性すら見えてきた。

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