EV40%急伸! 中国の「PHV逆転劇」終了? 航続距離よりコスト重視で割安感消滅か
中国市場でEV販売が急加速している。2025年1~8月のEV販売は前年同期比46%増の615万台に達し、PHVの伸びを大幅に上回った。価格低下と車種拡充が消費者シフトを加速させ、政策支援とバッテリーコスト低下が市場拡大を後押ししている。
充電インフラの整備遅れ

中国ではEVの成長が鮮明になっている。しかし、EVは社会的要因にも影響を受けやすい。公平に課題と現実を見ておく必要がある。
まず充電インフラの現状を見ると、中国政府はEV普及に向けた政策として充電インフラの拡充に力を入れている。2030年までに広範囲かつ機能完備で質の高い充電インフラ網の整備を目指す。
ただし、国際エネルギー機関(IEA)のデータでは、2024年時点で中国国内の公共用EV充電器は350万台にとどまる。普通充電器は190万台、急速充電器は160万台である。国土の広さを考慮すると、
・技術的に不完全な点
・地域格差
・利用ルールの統一性の不足
などの問題も残る。充電インフラ整備の遅れは依然としてEV導入の課題だ。
車両面では、PHVは航続距離で安心感を提供する。しかし価格優位性の低下で魅力が薄れ、消費者はEVにシフトする傾向がある。ただしEVの原価低下は原料市場や政策変動の影響を受けやすい。特にリチウムイオンバッテリーの価格と国際競争は安定的ではない。
世界的に見れば、将来的にPHVから構造が単純なEVへの完全シフトが進む可能性は高い。しかし市場の過渡期には不確実性が大きく、完全EVシフトとはまだいえない状況だ。