EV40%急伸! 中国の「PHV逆転劇」終了? 航続距離よりコスト重視で割安感消滅か

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中国市場でEV販売が急加速している。2025年1~8月のEV販売は前年同期比46%増の615万台に達し、PHVの伸びを大幅に上回った。価格低下と車種拡充が消費者シフトを加速させ、政策支援とバッテリーコスト低下が市場拡大を後押ししている。

EV価格差縮小の衝撃

中国(画像:Pexels)
中国(画像:Pexels)

 中国自動車工業協会(CAAM)のデータによると、PHVは2022年に前年比152%の高成長を記録した。その後の成長率は2023年に85%、2024年に83%となり、伸びは鈍化した。一方、EVの販売成長率も2022年の82%から2023年には25%、2024年には16%と低下している。しかし、2025年1月から8月のデータでは、PHVの販売台数増加率が再び高い伸びを示した。

 これは、2025年に入って消費者の購買行動が変化したことを示している。従来は航続距離がPHV人気の要因とされてきたが、現在は価格が成長パターンを左右する重要要素となった。EVとPHVの価格差が縮小したことで、割高感のあったEVも購入対象として認識されるようになった。自動車市場では、生産規模が10倍になれば価格が半分程度まで下がる場合もある。

 中国国内の新車販売に占めるPHV比率は2024年の16%をピークに、2025年は15%を下回る見込みだ。リチウムイオンバッテリーの価格低下でEV販売が増加すれば、さらなるEV成長も十分にあり得る状況である。

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