EV40%急伸! 中国の「PHV逆転劇」終了? 航続距離よりコスト重視で割安感消滅か

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中国市場でEV販売が急加速している。2025年1~8月のEV販売は前年同期比46%増の615万台に達し、PHVの伸びを大幅に上回った。価格低下と車種拡充が消費者シフトを加速させ、政策支援とバッテリーコスト低下が市場拡大を後押ししている。

バッテリーコスト下落

中国(画像:Pexels)
中国(画像:Pexels)

 EVの生産と販売では、車載電池の価格が成否を大きく左右する。2025年前半時点では、リチウム相場の下落などでリチウムイオンバッテリーの価格が大幅に低下している。その結果、EVとPHVの販売価格の格差が縮小した。

 リチウムイオン電池の主要部材の世界市場では、2023年頃から

・供給過剰
・価格競争の激化

により価格が下落傾向にある。部材価格の低下もあり、2023年にはバッテリーパックの平均価格が13%以上下落し、世界的に約139米ドル/kWhとなった。採掘・精製能力の増強も進んでおり、リチウム価格は安定化し、2026年には世界的に100米ドル/kWh程度が目標となる見込みである。

 特に中国では、電動バスや商用車のEV化が進み、100米ドル/kWhを達成する製品も登場している。こうしてEV用リチウムイオンバッテリーのコストは、世界的に全体的な下落傾向にある。

 S&Pグローバルの林懐濱アナリストによれば、価格格差の縮小がEVへの需要シフトを加速させている。消費者が車を選ぶ際に最も重視するのは航続距離ではなく価格であり、PHVとEVの価格差が小さくなることで、割高感のあったEVが相対的に購入しやすくなった。これにより、PHVの割安感が薄れ、消費者の購入判断がEVに傾いていると指摘している(以上、同媒体)。

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