エンジンオイルを「価格」だけで判断してはいけない根本理由――安価選択が潜む思わぬ“落とし穴”とは

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クルマの命ともいえるエンジンオイル。20~70代1025人調査では選択基準の55.6%が価格重視だが、指定外オイルは燃費低下や故障リスクを招き、長期的な経済性を損なう危険がある。日常の適切管理が安心と性能を守るカギだ。

グレードと粘度の正しい理解

色々なエンジンオイル(画像:ダイハツ工業)
色々なエンジンオイル(画像:ダイハツ工業)

 エンジンオイルには多くの種類があり、

・グレード
・粘度

で区分されている。例えば「SN 0W-20」と表記される場合、前半のアルファベットがグレードを、後半の数字と記号が粘度(粘り気)を示す。この表記を見ることで、オイルの性能や性質を判断できる。

 グレードはオイルの品質や性能を示す規格で、代表的なものにAPI規格、ILSAC規格、ディーゼル車向けのJASO規格がある。ガソリン車用オイルでは「SN」や「SM」などSで始まる二文字が用いられ、二文字目のアルファベットがアルファベット順で後ろに行くほど高性能とされている。粘度は「0W-20」や「5W-30」などで表され、Wの前の数字が低温時の粘度を示す。この数字が小さいほど低温でもサラサラと流れ、エンジン始動時の負担を軽減できる。

 オイルは温度によって性質が変わる。高温時には粘度が下がって流動性が増し、低温になると粘り気が強まる。この特性により、季節や地域によって適した粘度が異なる場合がある。

 読者にとって重要なのは、種類の多さに惑わされず、車両の取扱説明書に記載された推奨オイルを確認することだ。メーカー指定を守ることで、エンジン性能の維持やトラブル防止が実現でき、結果的に愛車の長寿命化にもつながる。

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