横浜市営バス「給与引き下げ」は正しかったのか?――「平均780万円」は高すぎ? 公営交通バッシングの代償を考える

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路線バス業界で深刻化する「2024年問題」。千葉では1日50便減便、全国的なドライバー不足も背景に、横浜・大阪の公営給与引き下げが長期的な人材流出を招いた現状が明らかになった。

横浜市バス給与引き下げ

横浜市交通局の年齢別最低保障額(給料及び地域手当)(画像:横浜市交通局)
横浜市交通局の年齢別最低保障額(給料及び地域手当)(画像:横浜市交通局)

 2011(平成23)年9月12日の神奈川新聞によると、横浜市交通局は2012年1月から局採用職員約1700人の給与を、3年間で最大6%引き下げる方針を打ち出していた。例えば、46歳のバス職員は平均年収約780万円が

「約730万円」

に下がる計算となる。30年程度働いた場合、生涯賃金は最大2割減の約1.8億円となる見込みだ。もちろん、ドライバーの給与もこの引き下げに含まれていた。

 この企業政策の目的は、年間約4億円の人件費削減や、15年間で1143人を対象とした退職手当約270億円の負担への対応、民間水準との格差調整などである。当時の市民やメディアの反応を見ると、

「市バス職員の給与は高すぎる」

との批判も少なくなかった。

 現在の給与体系を確認すると、各種手当を加味して

・20代:約400万円
・30代:500~600万円台
・40~50代:700~800万円台

と推定される。大型車両のドライバーにとっては、憧れの水準とはいい難い。大学教員の立場で例を挙げると、子どもが大学進学を迎える40代後半~50代で、給与が700万円台、ふたり以上の子どもがいる場合、私立大学への進学は物価高もあり負担が大きい。このため、他職種に転職する選択もやむを得ない状況である。

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