私が「日産の復活」を心の底から願う根本理由――リーフからフェアレディZという栄光、技術と体験価値で甦れ【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(1)

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かつて国内シェア25%を誇り、GT-RやフェアレディZで世界を魅了した日産。2023年には約10%に低下したが、新CEOエスピノーサのもと中期計画「The Arc」で、新型EVやフェアレディZ再投入に挑むブランド再生の挑戦が始まった。

「デザインの日産」を世界に示す

歴代フェアレディZ(画像:日産自動車)
歴代フェアレディZ(画像:日産自動車)

「Gノーズ」をご存じだろうか。日産初代フェアレディZに採用された、鼻先が長く伸びた流麗な車体形状である。日産は、美しい内外装デザインや大胆なコンセプトを持った市販車を数多く生み出してきたことでも知られていた。

 しかし近年の日産は、内田誠前CEOのもとでコンパクトカーやミニバンなど、実用車重視の路線を維持していた。その象徴的な例がフェアレディZである。2022年に発売された新型(RZ34型)は、実に約13年ぶりのフルモデルチェンジとなった。先代モデル(Z34型)がこれほど長く生産されたことは、この期間、日産がブランドを牽引するスペシャルティカーへの大規模な投資よりも、経営資源を他分野に集中させていたことの表れとも言える。

 実用車重視の路線自体は悪手ではない。単価こそ高くても、実用性の低い車種は開発コストが高騰しがちで、爆発的な売上は望めない。しかし、これはGT-Rと同様に、日産というブランドの“憧れ”を再生する観点では不利である。日産にはいま、ブランド価値と“憧れ”を取り戻すことが求められている。セレナやノートだけでは、日産への“憧れ”は生まれない。

 クロスオーバーEVのアリアや軽EVのサクラは、「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」、すなわち日本の伝統的な美意識を取り入れたモダンでミニマルなデザインを体現している。また、スペシャリティ・クーペであるフェアレディZも13年ぶりに市場に投入された。これらは日産がブランドに対してコストをかけ、価値を再構築する意思の表れである。

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