私が「日産の復活」を心の底から願う根本理由――リーフからフェアレディZという栄光、技術と体験価値で甦れ【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(1)

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かつて国内シェア25%を誇り、GT-RやフェアレディZで世界を魅了した日産。2023年には約10%に低下したが、新CEOエスピノーサのもと中期計画「The Arc」で、新型EVやフェアレディZ再投入に挑むブランド再生の挑戦が始まった。

「羊の皮を被った狼」の咆哮を再び

歴代GT-R(画像:日産自動車)
歴代GT-R(画像:日産自動車)

 日産の栄光を語るうえで、

・スカイラインGT-Rの名
・サーキットで証明された実力

は欠かせない。初代GT-R、通称ハコスカは、ツーリングカーレースで通算52勝という前人未到の記録を打ち立てた。第2世代R32型GT-Rは全日本ツーリングカー選手権で「29戦29勝」の無敗神話を築き、ライバルを寄せ付けない絶対王者として君臨したのである。

 これらのGT-Rに共通していたのは、一般車であるスカイラインに、

「レーシングカー由来の強心臓を組み込む」

というアプローチだ。GT-Rの活躍によって、スカイライン、ひいては日産の市販車全体は、「レースで勝つクオリティ」に基づくブランドイメージを獲得した。

 しかし近年の日産にはかつての圧倒的強さは見られない。国内外のモータースポーツには参戦を続けるものの、勝利の絶対王者としての存在感は薄れた。しかも2007(平成19)年発売のR35型以降、GT-Rはスカイラインの名を冠さず、ファミリーカーとの決別を選んだ。

 R35型は2025年の生産終了まで、実に18年間も決定的な世代交代を行わず生産された。同期間、ライバルのポルシェ911は2度のモデルチェンジ、BMW M3は3世代を重ねている。開発サイクルの遅れは、ブランドイメージの鮮度にも影響していた。もちろん、日産が電気自動車(EV)や自動運転開発など優先度の高い投資領域に経営資源を振り向けた結果でもあり、単純に批判できるものではない。

 そんななか、イヴァン・エスピノーサCEOは新たな中期経営計画「The Arc」で、4~5か月ごとに新型30車種の市場投入を目標に掲げた。中国市場では、EV・プラグインハイブリッド車(PHV)セダン「N7」と「N6」の販売が始まっており、N7は発売から1か月で1万7000台以上を受注した。この流れを順調に維持できれば、業績とブランドの両面で弾みがつくと期待される。

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