日産が突きつける「サプライヤー大淘汰時代」 部品70%削減! 現場に突きつけられる技術・コストの残酷な現実

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日産は部品70%削減とサプライヤー再編を進め、中国製部品活用も視野に入れる。国内中小の1.9万社は売上10億円未満が7割で、淘汰の懸念が強まる。中国EV市場は世界シェア24.6%、充電器350万台と急成長し、日本メーカーは国際競争力の再構築を迫られている。

高付加価値で生き残る道

日産自動車のロゴマーク(画像:EPA=時事)
日産自動車のロゴマーク(画像:EPA=時事)

 とはいえ、日本のサプライヤーが戦々恐々とする状況は好ましいものではない。

 いくつか解決の道筋は考えられる。まず国際分業の再設計だ。日本のサプライヤーが得意とする高付加価値分野に集中し、中国勢と棲み分けを図る方法がある。

 中小企業の共同化や再編も可能で、地域単位や業界単位で統合を進めることで効率化が見込める。政策や制度による介入も考えられ、戦略的ファンドが再編を主導する方法もある。

 さらに販路を多様化し、日産依存から脱却して海外市場を取り込む手段もある。日本は少子化や人口減少に直面しており、サプライチェーンの縮小と再編は避けられない。しかし、構造を再設計すれば新たな競争力を生むことも可能だ。

 淘汰の痛みはともなうだろうが、今は日本が新しい基盤を築けるかどうかの岐路に立つ時期である。日産以外の事例でも同様で、日本のサプライヤーに厳しい環境が続くのは確かである。

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