GRスープラが「市販終了後」も世界中のレースで増殖し続ける理由
なぜ生産終了が決まったクルマが、世界のサーキットで増え続けているのか? GRスープラは市販車としての役目を終えた後も新たな戦場で進化を続ける。単なる一台のスポーツカーではない、トヨタの思想を体現する“アイコン”へ。その名に込められた真の意味と戦略を明らかにする。
GRスープラ豪州戦線への挑戦開始

GRスープラは、NASCAR、SUPER GT、GT4に続き、新たな戦いの場に挑もうとしている。舞台はオーストラリアで人気の高いツーリングカーレース「レプコ・スーパーカーズ・チャンピオンシップ」だ。そのために開発されているのが「GR Supra Supercar」である。
このマシンは2026年シーズンからの参戦が正式に決まり、現地のモータースポーツ界から大きな期待を集めている。
同選手権は「V8スーパーカーズ」とも呼ばれ、市販車のシルエットを模した専用シャシーに大排気量V8エンジンを積んだマシンで争われる。激しいレース展開で知られるオーストラリア独自のシリーズである。
長年、フォード・マスタングとシボレー・カマロという米国2大ブランドの対決が中心だった。その牙城に、2026年から新たなレーシングカーとしてGRスープラが挑む。市販モデルの生産終了と同じ年に、新戦力として姿を現すのだ。
フォードとシボレーが築いた伝統の舞台に、トヨタはどう挑むのか。デビューを待つ2026年に向けて、世界中のレースファンの注目が集まっている。