GRスープラが「市販終了後」も世界中のレースで増殖し続ける理由
なぜ生産終了が決まったクルマが、世界のサーキットで増え続けているのか? GRスープラは市販車としての役目を終えた後も新たな戦場で進化を続ける。単なる一台のスポーツカーではない、トヨタの思想を体現する“アイコン”へ。その名に込められた真の意味と戦略を明らかにする。
GRスープラ復活が揺さぶるGT500勢力図

NASCARに続き、GRスープラが投入されたのは日本の最高峰ツーリングカーレース「SUPER GT」のGT500クラスだった。
このマシンも市販車の名と外観を持つが、実態は全く異なる。GT500の規則に基づき開発された純粋なプロトタイプカーである。
先代のJZA80型スープラは、SUPER GTの前身である全日本GT選手権で通算4度のドライバーズタイトルを獲得した伝説的存在だった。その後、トヨタのGT500での主役は他車に移ったが、2020年にGRスープラが15年ぶりに復活するとの報はファンを熱狂させた。
復活の翌年、2021年シーズンにはau TOM’S GR Supra(関口雄飛/坪井翔組)がシリーズチャンピオンを獲得。その後も着実に勝利を重ね、存在感を示し続けている。