なぜ「自動車水没」は繰り返されるのか? 九州豪雨で5000件超の救援要請、河川から離れた街でも起きる“都市型水害”の盲点とは

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近年、台風やゲリラ豪雨などによる都市型水害が増加している。日本では地震や火災への備えが意識されやすい一方で、クルマの浸水や水没被害は軽視されがちで、毎年数千件規模の事故が発生している。

災害時に備える車両浸水対策

「SAM-CS」(画像:小野田産業)
「SAM-CS」(画像:小野田産業)

 自然災害は避けられない。自動車を浸水から守るには日常的な備えが欠かせない。

 駐車場所の浸水リスクは、自治体が公開するハザードマップで確認できる。マップには浸水想定区域のほか、避難場所や経路も明記されている。洪水、津波、地震など種類ごとに用意されている。

 くぼ地や低地に駐車している場合は注意が必要だ。最新の気象や河川情報を把握し、安全な高台や屋上駐車場に移動させることが重要になる。最近はリアルタイムで情報を得られるアプリやウェブサービスも充実している。

 救助要請の連絡手段は状況次第で異なる。119番や110番だけでなく、知人への連絡やSNSの活用も選択肢になる。加えて、移動中に豪雨に遭遇した場合に備え、川沿い・海岸沿い・アンダーパスを避けられる迂回ルートを事前に検討しておくことも不可欠だ。

 保険での備えも重要だ。エンジンが損傷して動かなくなった場合でも、多くの車両保険で補償が可能である。ただし契約内容によっては対象外となるため、事前確認は必須となる。

 企業による浸水対策商品も登場している。 静岡市清水区の小野田産業は、自動車の水没を防ぐシート「SAM-CS」を開発した。車体を上下から密閉し、一定の水位に達すると浮上する仕組みを採用。一人で短時間に装着でき、2024年8月から乗用車向け製品が販売開始されている。

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