サボりがち? 「オイル交換」が先延ばしにされる3つの理由――新車から10年で見えた現実とは
エンジンオイル交換の実態と理想には大きな乖離がある。CAPの2025年調査では、35%が「車検時まとめて依頼」、年1回定期交換は11.8%にとどまる。この習慣の偏りは燃費や車両寿命に影響し、整備市場の収益構造にも波及している。
ユーザーの整備行動分析

2025年8月1日から8月3日にかけて、自動車や二輪車の保有者を対象にインターネット調査を実施した。調査対象は20代から70代までの男女で、回答者は1025人であった。調査結果は、販売や整備業界の構造やユーザー行動の特徴を読み解く重要なデータとして有益である。
●全体
・車検時にまとめて依頼:35.0%
・交換時期の案内を貰ったから:27.4%
・定期的に交換:11.8%
・時間があったから:5.4%
・車が不調になったから:3.4%
・車で遠出する予定がある時:1.7%
以下、使用年数で分けた結果だ。
●3年未満
・車検時にまとめて依頼:33.0%
・交換時期の案内を貰ったから:44.0%
・定期的に交換:9.0%
●10年未満
・車検時にまとめて依頼:42.0%
・交換時期の案内を貰ったから:33.0%
・定期的に交換:15.0%
●10年以上
・車検時にまとめて依頼:47.0%
・交換時期の案内を貰ったから:33.0%
・定期的に交換:15.0%
エンジンオイルの推奨交換時期は、近年の合成油やエコカー向け高性能オイルであっても
「1万5000kmごと、または1年に一度」
が一般的な目安とされる。業界団体や主要メーカーの整備マニュアルでも、概ねこの水準を提示している。しかし「車検時にまとめて依頼」というユーザーの行動は2年に1度の交換に直結しやすく、走行距離が短いユーザーならまだしも、年1万5000km以上走る層では明らかに過走行・過使用につながる。
・エンジン内部の摩耗
・スラッジ堆積
・燃費劣化
のリスクを抱えながら走行している車両が相当数存在していると見られる。