「完成車メーカー」の時代は終わるのか? 中国車市場「過去最大3143万台」の裏側とNEV急成長、加速する水平連携の実態とは

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中国の自動車市場が過去最多の3143万台に達し、NEV比率は4割超。日系含む外資は生き残りを懸け、IT連携で再編の波に挑む。勝負を分けるのは、更新速度と設計主導権だ。

中国市場を席巻するNEV革命

BYD SEAL(画像:ビーワイディージャパン)
BYD SEAL(画像:ビーワイディージャパン)

 中国の自動車市場が2024年に過去最大の3143万台に達した。16年連続で世界最大規模の地位を維持している。

 そのなかでも、中国ブランドのシェアは65.2%に拡大。前年から9.2ポイント上昇した。一方、外資系メーカーは苦戦を強いられている。

 背景には、新エネルギー車(NEV)への急速なシフトがある。NEVの販売台数は前年比35.5%増の1286万台。自動車市場全体の約41%を占めるまでに成長した。

 この技術革新は、従来の競争構造を塗り替えただけでなく、自動車業界に新たなビジネスモデルの波をもたらしている。

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