三菱自動車、なぜ中国から完全撤退するのか?「EV比率5割」の中国市場が日本メーカーに突きつけた“エンジン終焉”の現実

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中国市場からの完全撤退を決めた三菱自動車。四半期純利益は前年同期比97%減の7億円に沈み、北米も赤字転落した。だが、これは敗北ではない。EV化で主導権を握る中国に背を向け、成長市場・ASEANに経営資源を再配置する選択だ。脱エンジン、脱過去の構造転換が、次の成長を描けるかの試金石となる。

構造転換下の成長模索

 三菱自動車の中国市場からの完全撤退は、日本の自動車産業がグローバルな構造変化に追随できていない現実を象徴する。しかし一方で、同社にとっては経営資源を最適に再配分し、成長分野へ集中投資する好機でもある。

 縮小戦略に甘んじるのではなく、

「選択と集中」

によって新たな成長軌道を描くことが求められている。過去の成功体験に縛られるのではなく、未来の機会を自らの手で設計できるかどうかが、いま試されている。

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