ダイハツの新サブスク「ツキノリ」は本当に成功する? 月額2.5万で1000km制限――若者のクルマ離れ防げるか
若年層の車離れ、上昇する維持費──クルマを取り巻く構造変化の中、月額2.5万円から利用できる認定中古車のサブスク「ツキノリ」が本格始動。ダイハツ独自の供給網を武器に、リースでもカーシェアでもない“第三の選択肢”として、日本のモビリティ市場に一石を投じる。
所有概念を揺るがす選択

ツキノリの本格展開は、ライフスタイルの変化に対応したサービス設計によって、リースとカーシェアの中間に位置する新たな利用ニーズを創出する。制度面での制約は依然として存在し、急速な普及には限界があるものの、メーカーの工夫や政策の支援次第で、所有と非所有の境界を揺さぶる革新的な存在となる可能性を秘めている。
単に車を買うか借りるかという二者択一にとどまらず、月単位で「一時的に使う」という選択肢が一般化すれば、日本のモビリティ構造は大きく変貌を遂げるだろう。ツキノリは、その変化の起点となる潜在力を持つ。
ダイハツがツキノリのサービスをさらに拡大し、全国的に普及させることができるか。