「21世紀に間に合いました」 初代プリウスという名の97年の閃光――エコだけじゃないその神髄とは?

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東京都が2030年までに新車販売を非ガソリン車に切り替える方針を掲げ、電動化が加速している。1997年に初代プリウスが月産1000台で登場して以来、環境技術とデザイン価値の両立が市場拡大のカギとなっている。

若年層を動かす新車の価値観

初代プリウス(画像:トヨタ自動車)
初代プリウス(画像:トヨタ自動車)

 現在の自動車を買うときは、荷物をどれだけ積めるかや乗れる人数、燃費のよさなどの機能がとても大切にされている。これらは使う人の必要に直接関係しているため、買う基準としてはっきりしている。

 しかし、環境にやさしいことを強調するHVやEVの記事でも、新しい乗り物としての魅力やデザイン、運転の楽しさを伝えるものはあまり多くない。人が車を買う理由はさまざまで、機能だけのよさでは十分に関心を引けない。

 特に若い人や感性で選ぶ人には、社会からどう見られるかや自分を表すものとしての価値が今も大きな影響を持っている。だから、環境に配慮した車であることは基本的に重要だが、それだけでなく「見た目のよさ」や「存在感」を持たせなければ、長く使われたり多く売れたりはしない。つまり、技術や費用面だけでなく、消費者の心をつかむ力が必要だ。

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