「絵に描いた餅や!」 大阪万博絡みの“舟運特需”に浮かれた、港湾整備の末路

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大阪・関西万博に合わせて、大阪の舟運を活性化させる取り組みが国や自治体によって進められた。しかし、どのルートも利用が低迷し、閑古鳥が鳴いている。いったい何が起きたのか。

堺旧港の万博アクセスは料金引き下げ

安治川に停泊する水素燃料電池船「まほろば」(画像:高田泰)
安治川に停泊する水素燃料電池船「まほろば」(画像:高田泰)

 堺市と大阪府市は桟橋使用料の引き下げと利用時間の延長を万博協会に要望した。万博協会は「運営収支にかかわる」として桟橋使用料引き下げに応じていないが、21時までとしていた桟橋利用時間を1時間延長している。これを受け、ユニバーサルクルーズは7月から運賃を往路2800円、復路1400円に下げ、22時夢洲発堺旧港行きを増便した。

 堺市都心未来創造課は

「これで乗客が増え、万博の波及効果が堺市に及べばいいのだが」

と期待するが、南海堺駅から電車を乗り継いで夢洲へ向かえば670~850円。新料金でも利用が伸びるとは断言しにくい。

 失敗がこれだけ続いた背景には、綿密な調査や準備がなされなかったことがある。しかも、複数の官庁がかかわる事業ばかりなのに、縦割り行政の弊害からか、情報の共有が不十分で、問題が発覚したあとの対応は後手に回った。

 人口減少と高齢化社会の進行で国や自治体の財政はひっ迫している。大阪市や堺市のような大都市も例外でない。万博のためだけに整備した施設でなくても、貴重な予算をこんな形で無駄遣いしていいはずがない。

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