「付き合ってはいけない3C男」 カメラマン・クリエイター・スパイスカレー男に「クルマ持ち」が加わる根本理由

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都市部Z世代の72.8%が「クルマ離れ」を実感し、92.0%がサブスクを検討中――“3C男”の次は「Carを持つ男」が恋愛市場から外される時代に。いま問われるのは所有ではなく、移動と生活設計の合理性だ。旧来のロマンはもはやコストに変わりつつある。

「4C男」化が意味するもの

自動車(画像:Pexels)
自動車(画像:Pexels)

 カメラマン、クリエイター、カレーをスパイスから作る男――これらが3C男と呼ばれたのは、いずれも

「個人主義の象徴」

だからだろう。他者の時間コストを軽視する傾向を持つ点でも共通している。そして今、車を持つことも同じ意味を帯び始めている。趣味や移動のスタイルを最優先するあまり、生活の構造的な見直しや、他者との最適な協働を拒む姿勢につながっている。

 車の所有自体が悪いわけではない。しかしそれが、

・現代の社会構造
・都市設計
・可処分所得の流動性
・家庭内の経済戦略

と整合しないまま維持されるなら、パートナーの選択肢から外されるのは当然の結果だ。

 いうまでもなく、「車を持っているからモテる」時代はすでに終わった。いまや車を持っていないからこそ賢いといえる時代に入っているかもしれない。見直すべきは移動手段そのものではなく、生活全体の設計である。その変化に適応できる人間こそ、未来において人間関係でも経済的にも信頼される存在になるのではないか。

「4C男」にならないために必要なのは、移動の戦略的最適化である。

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