「付き合ってはいけない3C男」 カメラマン・クリエイター・スパイスカレー男に「クルマ持ち」が加わる根本理由
都市部Z世代の72.8%が「クルマ離れ」を実感し、92.0%がサブスクを検討中――“3C男”の次は「Carを持つ男」が恋愛市場から外される時代に。いま問われるのは所有ではなく、移動と生活設計の合理性だ。旧来のロマンはもはやコストに変わりつつある。
地方なら車が必要」は免罪符にならない

この議論に対して、必ず返ってくる反論がある。
「地方では車がないと生活できない」
という意見だ。しかし、KINTOの同調査によると、政令指定都市のない地方県に住むZ世代でさえ、69.4%が車のサブスクを検討している。つまり、地方であっても所有が唯一の選択肢ではなくなっている。
ここで本質的に問うべきは、そもそもなぜその立地を選んだのかという点だ。生活の拠点を地方に置き、なおかつ車を所有し続けるライフスタイルには、たしかに住宅費の安さや環境面での利点もある。しかし、雇用の流動性や都市機能へのアクセスという面では、極めて非効率だ。
現代の経済圏は、集中型ではなく、分散型であり機動性が重視される。そのような環境変化に適応できない居住選択は、将来の経済的な選択肢を狭めることになる。
つまり車が必要だから地方にいるのではなく、車が必要な場所に自らを固定してしまっていることが、現代における経済的自由を阻む原因になっている。