「付き合ってはいけない3C男」 カメラマン・クリエイター・スパイスカレー男に「クルマ持ち」が加わる根本理由
都市部Z世代の72.8%が「クルマ離れ」を実感し、92.0%がサブスクを検討中――“3C男”の次は「Carを持つ男」が恋愛市場から外される時代に。いま問われるのは所有ではなく、移動と生活設計の合理性だ。旧来のロマンはもはやコストに変わりつつある。
4つ目の「C」が示す消費の転機

2024年前半、「付き合ってはいけない3C男」というネタがネットで話題になった。3Cとは、
・カメラマン(Cameraman)
・クリエイター(Creator)
・カレー(Curry)をスパイスから作る男
のことを指す。どれも、自分の趣味や表現にのめり込みすぎるタイプだ。そのせいで、恋人との関係では非効率で独りよがりなふるまいが目立つ。そうした傾向が、冗談まじりに揶揄された。だが今、その3Cに新しいCが加わる危険性がある。それが
「車(Car)を持っている男」
である。一見すると、車を持つことは自立や経済力の証のように見える。しかし、都市の構造や生活スタイル、買い物のしかたが大きく変わるなかで、車を持つことが必ずしも理にかなった選択ではなくなってきた。
この背景には、都市と地方のちがい、自由に使えるお金の配分、そして人との関係でコストをどう考えるかといった変化が関わっている。それらが複雑に入り組んで、車を持つという選択を問い直す空気が生まれている。