「付き合ってはいけない3C男」 カメラマン・クリエイター・スパイスカレー男に「クルマ持ち」が加わる根本理由
都市部Z世代の72.8%が「クルマ離れ」を実感し、92.0%がサブスクを検討中――“3C男”の次は「Carを持つ男」が恋愛市場から外される時代に。いま問われるのは所有ではなく、移動と生活設計の合理性だ。旧来のロマンはもはやコストに変わりつつある。
車所有の非効率性

2025年2月、KINTOが行った調査によると、東京都内に住むZ世代(18~25歳)の72.8%が「若者のクルマ離れ」を実感していた。これは前年から21.5ポイントの増加となる。また、同調査では92.0%(前年比11.3ポイント増)が車の「サブスク」を検討しており、サブスクリプション型の利用が都内では主流になりつつある。
この数字は、都内での車所有の費用対効果が年々悪化していることを示している。
・駐車場代
・任意保険
・車検
・燃料費
・維持にかかる時間
これらはすべて固定費になりやすく、個人の月間支出の中で回収が難しい割合を占める。公共交通やカーシェア、サブスクといった代替手段と比べたとき、支出のバランスを保つのが難しくなる。
都市に暮らす人間にとって、車を所有すること自体が、もはやコスト的に持続可能とはいえない。そんな状況下であえて「持つ」ことを選ぶ人は、非効率であるだけでなく、旧世代的価値観へのこだわりや、他者との協調における柔軟性のなさを表してしまうことになる。