「付き合ってはいけない3C男」 カメラマン・クリエイター・スパイスカレー男に「クルマ持ち」が加わる根本理由

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都市部Z世代の72.8%が「クルマ離れ」を実感し、92.0%がサブスクを検討中――“3C男”の次は「Carを持つ男」が恋愛市場から外される時代に。いま問われるのは所有ではなく、移動と生活設計の合理性だ。旧来のロマンはもはやコストに変わりつつある。

車に「愛」を語る者の盲点

自動車(画像:Pexels)
自動車(画像:Pexels)

「車は男のロマン」とよくいわれる。だが、そのロマンは、すでに市場で正当に評価されていない。車がステータスの象徴だったのは、高度経済成長期から1990年代までだ。今では、移動の合理化が最優先される市場において、車という嗜好品は投資対象としての魅力を失っている。

 サブスクリプションやカーシェアは、ユーザーにとって目的地に着くまでのプロセスを効率化する。一方、所有という形態は、

・メンテナンス費用
・資産価値の目減り
・事故リスク

といった要素を抱え、常にリスク資産として扱われる。そこに愛着を語ることは、個人の内面においては意味があるかもしれない。だが、パートナーとの生活設計においては、冷静な予算配分を妨げる要因になりかねない。

 現代的な人間関係は、共通のビジョンと支出戦略の共有から始まる。経済的な基盤を共有できないパートナーとは、長期的な協働が難しくなる。車という感情的資産は、そうした価値観の断絶を引き起こす象徴になりうる。

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