コメ価格「決して高くない」 JA全中会長の発言が全然問題ないワケ

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2025年春、日本の主食であるコメの価格が急騰し、5kgで約2倍に。消費者からは不満の声が上がるなか、JA全中の山野会長は「決して高くない」と反論。その根底にある合理的な理由とは。コメ価格を巡る複雑な流通の構造と、経済全体に与える影響を解明する。

コメ価格高騰の背後に潜む構造

稲作(画像:写真AC)
稲作(画像:写真AC)

 日本の主食であるコメの価格が急に話題になった。理由は、5kgの米の小売価格が1年で約2倍に上がったからだ。

 一方で、全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は

「決して高くない」

といった(『時事通信』2025年5月13日付)。多くの消費者には、この言葉は現実離れしているように感じられるだろう。

 しかし、その言葉の背景には合理的な理由があることがわかる。モビリティ経済(人や物の移動経済)の視点を導入することで、コメ価格を巡る議論に新たな光を当ててみたい。

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