コメ価格「決して高くない」 JA全中会長の発言が全然問題ないワケ

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2025年春、日本の主食であるコメの価格が急騰し、5kgで約2倍に。消費者からは不満の声が上がるなか、JA全中の山野会長は「決して高くない」と反論。その根底にある合理的な理由とは。コメ価格を巡る複雑な流通の構造と、経済全体に与える影響を解明する。

肥料高騰と物流問題の影響

コメ(画像:写真AC)
コメ(画像:写真AC)

 まず、農業、特に稲作は土地に縛られているという考えを捨てるべきだ。

・肥料
・燃料
・資材
・農薬

などは、全国や世界から農地に運ばれて初めて使える。輸入肥料の原料価格は、2022年から2024年にかけて大きく上がり、2025年も高いままだ。燃料代は農機を動かしたり、乾燥のためのコストをじわじわと圧迫している。

 さらに、輸送コストも上がっている。2024年から2025年にかけての「物流2024年問題」の影響は、農産物の物流にも出ている。長距離輸送や中継地点での手間が増えて、卸価格が上がっている。

 米が消費者に届くまでには、少なくとも3回の輸送がある(生産地 → 集荷 → 精米 → 小売流通)。それぞれの段階で価格に上乗せされるコストが増えた。この過程でのコスト増は避けられない。米価を考える際、この輸送にかかるコストを無視するのは不正確だ。

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