私立高校の敷地に「コインパーキング」が作られた! アリ?ナシ? 札幌で24時間770円、空間の再配分か、それとも聖域への侵食か

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校内に24時間770円の駐車場――札幌静修高校の「空間活用」は、教育施設が都市経済のプレイヤーと化す時代の兆しだ。少子化と建築費高騰の波に翻弄される学校法人が、都市・交通政策のほころびを照らし出す。

未利用地活用の実験場

 さらに重要なのは、誰のための土地かという根本的な問いだ。札幌静修高校は私学である。だが、私学には公的補助金も入り、地域と共存する使命も課せられている。それが敷地の中心を民間事業に明け渡すとき、公共性とは何だったのかという疑問が生まれる。

 一方で、現実的に見れば、駐車場は税金を生まない教育機関の敷地を一時的に経済活動の舞台に変える装置だ。校舎新設までのつなぎとして整地費用や維持管理を外部化できる利点がある。負債ではなく、未来の資産化計画の一環と見ることも可能だ。

 この視点を持てば、今回のケースは、むしろ使われない空間を活性化させる実験ともいえる。たとえ教育機関であっても、都市空間のリソースである限り、その利用形態を一義的に固定すべきではないという挑戦でもある。

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