なぜホンダは「中国」で失速したのか? 24年30%減! EV戦略、値引き競争、そしてBYDの壁! 日系メーカーが直面する「変革の痛み」とは

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中国自動車市場は、2024年に生産台数3128万2000台、販売台数3143万6000台を記録し、NEV(新エネルギー車)が40.9%を占めるなど成長を続けている。しかし、日系メーカーは販売台数減少に苦しみ、特にホンダは前年比30.9%減の85万2269台を記録。現地企業との提携強化やEV戦略の再構築が急務だ。

日系メーカー、短期回復と引き換えのリスク

2025年3月25日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)
2025年3月25日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)

 ホンダは若年層へのブランド浸透を目指し、Bilibiliや抖音(中国版TikTok)などの動画プラットフォームを活用したマーケティングを展開している。

 例えば、Bilibiliの広汽本田のページでは、最新モデル「広汽Honda P7」やアコード25周年記念などをテーマにしたショート動画が中心となっている。また、「神秘紫」や「銀河紫」といったビジュアル重視のカラーネームを強調し、審美的・感性訴求型のプロモーションも行っている。「外出都市安全」や「女王也好 皇子也好」など、SNS的なミーム化を狙った言葉も多く使用されている。これらの戦略から、ホンダが中国市場のユーザーをよく理解していることがうかがえる。

 それにもかかわらず、販売台数は伸び悩んでいる。その要因のひとつとして、大幅な値引き戦略が挙げられる。『新京報』(2024年6月16日付)によると、ホンダをはじめとする日系メーカーが、中国市場で値引きを強化していることが報じられている。複数の店舗では、3~6万元の値引きが行われているという。

「北京市周辺地域のある一汽トヨタの4S店の販売員は記者に対して、「現在、当店では複数の人気車種について、さまざまな金額の現金値引きを行っている。例えば、カローラは3万元、アバロンは4万元、RAV4は3.5万元の割引となっており、さらに契約の際には追加の値引き交渉も可能です」と語った。また、同地域の広汽トヨタ4S店の販売員も「当店でも割引幅はかなり大きくなっており、例えばハイランダーは約6万元、カムリも約3万元の割引があります」と述べた。その上で、「値引き幅を拡大したことで、来店して車を見に来るお客様の数は明らかに増加しました。しかし一方で、一部の消費者は“今買っても、さらに値下がりするのではないか”と考え、様子見の姿勢を取っています」とも付け加えている。(4S店とは中国における正規ディーラー店舗のこと)」

 この記事はトヨタに関するものだが、ホンダでも同様の値引きが行われている。日系各社は短期的な販売回復を急ぐあまり、長期的なブランド信頼を損ねるリスクを高めている。

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