なぜホンダは「中国」で失速したのか? 24年30%減! EV戦略、値引き競争、そしてBYDの壁! 日系メーカーが直面する「変革の痛み」とは
シビック凋落とCR-V健闘

かつて中国市場で強い存在感を放っていたホンダだが、近年その勢いに陰りが見え始めている。2024年の中国におけるホンダの新車販売台数は85万2269台で、前年比30.9%の大幅な減少となった。9年ぶりに100万台の大台を割り込んだ。
日系メーカーの不振はホンダに限らない。日産の販売台数も69万6631台で、前年比12.2%減にとどまっている。ホンダと日産を合わせた販売台数は154万8900台。2019年に310万台を超えたピーク時から半減しており、日系勢の影響力は明らかに後退している。
ホンダの個別車種の動向も厳しい。長年主力として支持されてきたシビック(思域)やアコード(雅閣)も、販売が伸び悩んでいる。とくにシビックはかつて月に2万台を売る看板モデルだったが、2025年3月には3125台まで落ち込み、存在感は大きく薄れた。
一方でアコードは、2025年3月時点でもホンダ車の中で数少ない月間1万台超えモデルに入っている。それでも全体の販売構成比や市場評価を見ると、モデルチェンジ後の不振を指摘する声が多い。中国のニュースサイト『汽車世界』が2025年4月7日付でこのような分析を掲載している。
「2025年第1四半期の販売減少、そして3月の販売減少は、日系ブランドが中国市場においてその“輝き”を失いつつあることの縮図であると同時に、伝統的な自動車メーカーが変革の過程で味わう“痛み”の必然的な代償でもある」
そのなかで、SUVのCR-Vは比較的堅調な動きを見せており、2024年には約18万台を販売。販売台数が落ち込むホンダのなかで、存在感を保ち続けている数少ないモデルのひとつだ。
こうした状況からは、ホンダにとっての製品ラインナップの再構築、特に既存の燃油車主力モデルの見直しとNEV戦略の再設計が急務となっていることがみえてくる。