ごみ収集車が「火」を噴く! 火災5年で3倍に急増、リチウムイオン電池廃棄の現実! 都市インフラを脅かす構造的欠陥とは

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ごみ収集車で相次ぐ火災事故。背景にあるのは、リチウムイオン電池の急速な普及と、追いつかない廃棄インフラだ。東京消防庁によると、火災件数は2018年の10件から2022年には34件に増加。都市機能を脅かす「火を運ぶ仕組み」の再設計が、今求められている。

環境省が通知

ごみ収集車(画像:写真AC)
ごみ収集車(画像:写真AC)

 2025年4月15日、環境省が全国の自治体に向けて、リチウムイオン電池の分別回収の徹底を通知した。背景には、廃棄物処理施設やごみ収集車での火災事故が相次いでいる現状がある。

 だが、この通知は本質的な問題解決への道筋になり得るのか。ごみ収集の現場にもっともっと注目すべきではないか。

 最前線に立つ収集車から見える、制度の盲点と、経済の流れの中で埋もれてきた火種を掘り起こす。

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