「広末でーす!」はヤバい行為だった!? サービスエリアで「知らない人」に声をかけるべきじゃない理由! 多様性時代で求められる新たな規範とは

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2025年4月、静岡県のサービスエリアで起きた広末涼子容疑者による行動は、単なる芸能ニュースにとどまらない。高速道路上の休憩所、SAに潜む現代の「公共空間」問題に迫り、モビリティ社会における新たな規範を問う。この事件を通じて、無言の秩序が崩れた時に生じる混乱と、その後の社会的影響を考察する。

SAに潜むモビリティの深層問題

SA(画像:写真AC)
SA(画像:写真AC)

「広末でーす!」

その一声が、すべての始まりだった。2025年4月、静岡県内のサービスエリア(SA)で、女優・広末涼子容疑者が突如として見知らぬ利用客に大声で名乗りかけたという。マネジャーを名乗る男性とともに車で移動中だった広末容疑者は、その後、新東名高速道路で大型トレーラーに追突する事故を起こし、搬送先の病院で看護師に暴行を加えたとして現行犯逮捕された(『スポニチアネックス』4月8日付け記事)。

 この一連の報道は、芸能ニュースとして扱われることが多い。だが、私たちはこの出来事の根底に、モビリティ社会の深層を問うべき問題が潜んでいると考える。

 つまりSAのような空間で、なぜ

「見知らぬ誰かに声を掛けたり、名乗ったりしない方がいいのか」

という問いだ。これはマナーや気配りの問題ではない。移動の自由が日常化した現代において、私たちが共有する公共のモビリティ空間の性質、そしてそこで求められる振る舞いの知性を問う問題なのである。

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