「善意を踏みにじるな」 おたる水族館「無料ベビーカー」消失でSNS炎上! 犯人は誰? 性善説もはや崩壊? 感情論を排した解決策を考える
北海道・おたる水族館で無料貸し出しのベビーカーが相次いで行方不明となり、運営側は対策を迫られている。性善説の崩壊か、それとも管理体制の問題か。1台数万円のコスト増に加え、SNSでは「善意を踏みにじる行為」と批判が殺到。観光施設の無料貸し出しサービスは持続可能なのか――デポジット制やQR管理など、解決策を探る必要がある。
「性善説の崩壊」と片付けてはいけないワケ

今回の問題を受け、SNSではもはや日本では性善説は通用しないとの声が目立った。しかし、本当に性善説の崩壊なのだろうか。
そもそも、公共の場での無料貸し出しサービスが成り立つのは、一定のルールが守られていることが前提だ。ベビーカーに限らず、無料で利用できるものが持ち去られるケースは過去にも報告されている。
例えば、駅や商業施設で設置されている傘の無料貸し出しサービスでは、回収率の低さが問題となり、多くの施設が有料化やデポジット制(一定の預かり金を支払い、使用後に返却するとその預かり金が返金される仕組み)に移行している。
水族館の貸し出しベビーカーもまた、誰でも自由に使えることが持ち去りリスクを高めていた可能性がある。性善説が崩壊したのではなく、こうした仕組みの運営自体に弱点があったと考えるほうが適切だろう。