「善意を踏みにじるな」 おたる水族館「無料ベビーカー」消失でSNS炎上! 犯人は誰? 性善説もはや崩壊? 感情論を排した解決策を考える
北海道・おたる水族館で無料貸し出しのベビーカーが相次いで行方不明となり、運営側は対策を迫られている。性善説の崩壊か、それとも管理体制の問題か。1台数万円のコスト増に加え、SNSでは「善意を踏みにじる行為」と批判が殺到。観光施設の無料貸し出しサービスは持続可能なのか――デポジット制やQR管理など、解決策を探る必要がある。
世界初の繁殖成功とその意義

おたる水族館は、北海道小樽市にある水族館で、小樽水族館公社が運営している。1958(昭和33)年に北海道大博覧会の「海の会場」として建設され、翌年「小樽市立水族館」として開館。1974年には第三セクター方式に移行し、現在に至る。
館内には、豊富な魚介類を展示する本館や、イルカショーを楽しめるイルカスタジアム、アザラシやペンギンなどを飼育する海獣公園があり、隣接する遊園地「小樽祝津マリンランド」とともに構成される。特に海獣公園は、自然の入り江をそのまま活用した施設で、野生のトドやアザラシが迷い込むこともある。
保護や繁殖活動にも力を入れており、2004(平成16)年には世界で初めてワモンアザラシの繁殖に成功。日本動物園水族館協会の繁殖賞を北海道内の水族館で最多となる16回受賞している。また、北海道大学との共同研究により、2002年からネズミイルカの生態研究も進めている(『北海道新聞』2024年2月21日付け記事)。