JR西日本がコード決済で革命!? 手数料1.9%で「中小店舗」に爆刺さり? 1000万人会員を武器にちらつくJR西日本の野望
JR西日本の新コード決済サービス「Wesmo!」が2025年春に登場。ICOCAとは異なる新ブランドで、QR・バーコード決済の新たな選択肢を提供。加盟店への手数料業界最安水準やデータ活用戦略により、PayPayなど既存勢力に挑戦するその成長力が注目される。
2025年春スタートの決済サービス

JR西日本の新たなコード決済サービスWesmo!(ウェスモ)が、2025年春にスタートする。既存の交通系電子マネーのICOCAではなく新ブランドを立ち上げたことで、サービス開始の公表から注目を集めてきた。
Wesmo!加盟店のほか、JCBが提供するQR・バーコード決済サービスSmart Code加盟店でも使用できるようになっている(一部店舗や商品を除く)。Wesmo!加盟店では、BLUEタグにタッチする、BLUEタグのQRコードを読み取る、あるいは店舗にQRコードを提示するの、いずれかの方法で決済できるように工夫されている。この自在性の高さは、PayPay、楽天ペイ、d払いなど、既にさまざまなコード決済があるなかでの出発であり、後発組ならではといったところだろう。
また、特に加盟店に向けたサービスの違いを全面に出しており、JR西日本のやる気もみてとれる。初期費用や固定費用無料に加え
・1.9%(税別)という業界最安レベルの手数料
・売上金の最短翌日での受け取り(Wesmo!が提供するBLUEタグを使用した決済のみ)
・Wesmo!の残高を仕入れ先などへ無料で送金
と手厚い。コード決済普及のカギとなっている中小の店舗を意識しているといえよう。PayPayなど既存勢力にどこまでくいこめるのか興味深々である。